【概要】決算報告。非上場の場合、自社の状況について、一般社員はなかなか知ることができません。ただ、これから、春の昇進昇級、夏の賞与はどうなるでしょう?羽振り良くなされるとは誰も思わないでしょう。会社と一緒に沈んでいかないための本についてご紹介します。

うちの会社、業績、相当悪いみたいです。
このままで大丈夫かなぁ。

いまは、みなさん自分の周りで、コロナウィルスの感染について心配していると思います。
しかし、もう少し視野を広げると、確かに、勤めている会社の状況も気になりますね。

しかも、いまはほとんど在宅。
そういう噂話すら聞こえてこない。
なんか、逆に怖いなぁ。
在宅で一人仕事していてもなかなか集中できなくて。

在宅勤務されているのであれば、あえて「将来を見越した働き方」をしては?

将来を見越した……ですか?

そうです。
ちょうど、参考になりそうな本があったのでご紹介しますね。
湯たんぽ、これ1つでぐっすり快眠へ
今回、ご紹介するのは「ひろゆき」こと「西村博之」さんの本です。
なんですが、実はこの本を読む前は、「ひろゆき」さんが結構苦手でした。
テレビで観る印象が強く、本を手に取っても、「なんかイヤだなぁ」と躊躇したぐらいです。
ですが、実際に読んでみると、これが非常に参考になることが多くありました。
章の構成はこんな感じです。
目次
序章 まずは「個人」と「社会」を分けるとこから
第1章 能力なんてものは存在しない―個人の「攻め方」無双
第2章 あなたが社会に殺されないために―個人の「守り方」無双
第3章 会社がずっと生き残るわけないじゃん―経営者視点の「企業の論理」無双
終章 日本はこうやって生き延びろ
さて。
「働き方改革」。
昨年ぐらいに良く耳にすることが増えました。
実際に、自分の周りでも若干ですが、働き方が変わりました。在宅勤務になったのもその1つです。
しかし、冷静に振り返ってみると、結局のところ、これは
「企業にとって都合の良い」働き方改革
だったりしません?
……そういう感覚がずっとくすぶっており、
「従業員にとって都合の良い」働き方改革
ってないのかなと思っていました。
「ひろゆき」さんが苦手だったのに、この本を手に取ってペラペラと読み始めたのは、そういう思いがこの本のタイトルが「働き方完全無双」であり、自分のモヤモヤした疑問へのヒントがありそうだと感じたからかもしれません。
実際に、この本が面白いなと感じたのは、ここからでした。
沈みゆく日本で、みんなと同じ働き方をしていては、全員が一緒にやられてしまい……
P8
企業の論理に絡めとられることなく、「最悪、クビになっても大丈夫な状態」にしておく……
現時点でのコロナ禍等の環境を考えると、非常に納得できました。
あ、でも、ちょっと反発はありました。
「「みんな同じ方が良い」で育ってきたのに、なんてこと言っているんだ」
って。(ちなみに、P238では、ひろゆきさん流にこのあたりの記載ありました。)
でも、確かに、自分が置かれている環境(職場等)を冷静に鑑みると、言っていることに間違いはないよなとも思います。
第1章では、アーリーアダプターの利点について記載されていました。
P42から第1章が始まるのですが、いくつか参考になった部分をご紹介します。
無料で始められることは、とにかく早い方がよい……
P46
「自分の時間」を生み出し、たとえ理解者がいないことでもコツコツやってみる……
ちなみに、ひろゆきさんは、会社を辞めろっていうことを言っているのではありません。(P152にも記載がありますが、「どこかで見切りをつけることも重要」という感じのやわらかい表現をしています。)
本業とは別に、個人でワンチャンを狙うことをしておいたほうがいい……
P48
そういう時代だと言っています。(この前後のページを読むとその背景が分かります。)
さらに、こんな感じでも時代を考察していました。
ずっと同じ会社で働き続けて出世していくことは、どんどんレアケースになってきている……
P70
あと、P52では「会社を持ち、著述家というサービスを行うことで経費扱いにするメリット」も記載されていますので、一読しておくと良いかと。
働き方に関してはいくつも書かれていますが、一番参考になったのは、ここの部分でした。
「なんでもやります!」という姿勢でいると、どんどん利用し尽くされてしまい……
P58
あーあ、これって、自分のことだと客観的に反省できました。
他にも、こんな感じでも書かれていました。
「漬け込まれる人生」から逃げよ
P67
普通に働くうえでは、「みんなから好かれたい」と思う必要はない……
P88
「期待値」は下げられるだけ下げておくほうが絶対に人生トク……
P90
最後に、ひろゆきさんと自分も同じ考えなのが睡眠の重視。
P124には睡眠法について記載があり、いざ実践してみると、すんなり寝入ることができました。これはお勧めですので、ご自身で読んでみてください。
いかがでしょうか?
ひろゆきさんは、現在40代なので、「40代が同世代の40代にアドバイス」という観点だと、なかなか説得力があると感じる1冊でした。