女性の上司・部下に悩む男性サラリーマンが身につける10のルールと18のスキルはこれだ【悩む中間管理職】

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【概要】女性の上司や部下に悩んでいる男性サラリーマンは意外と多いです。コロナ前の対面であれば、お互い空気を読んで歩み寄ることができたのですが、リモート環境ではそういう訳にはいきません。そこで、即効性の高いルールとスキルについての本をご紹介します。



相談者
相談者

元々合わない部下だったのですが、これがさらにうまくいかないんです。

所長
所長

悩んでいることをさりげなく伝えてみては?

相談者
相談者

そんなこと、無理ですよ。
それに女性の部下にそんなこと言ったら、セクハラとかパワハラとか言われそうで。

所長
所長

まぁ、言い方の問題というか。
うーん、難しいですね。

相談者
相談者

しかも、いまは在宅環境。
リモート会議でも、相手は目も合わせないし。
なんか、コツというかそういうの、ないですか?

所長
所長

即効性のあるノウハウですか。
うーん、では、こちらの本なんかどうでしょうか?



異性の上司・部下を持つ中間管理職が身につけたいルールとスキル

今回ご紹介する本はこちらです。

2010年発売なので、少し前の本になりますが、いまでも活かすことができる部分が多くありました。

 

まず、著者が二人。

男性の嶋津良智さんと女性の平川理恵さんの二人が次のようにそれぞれの章を担当しています。

第1章 女性部下をマネジメントするための10の基本ルール【男性(嶋津さん)】

第2章 女性部下をグンと伸ばす18のスキル(コミュニケーションのスキル/「聞く」スキル/「話す」スキル/「ほめる・叱る」スキル/「守る」スキル)【男性(嶋津さん)】

第3章 女性部下を読み解く15のキーワード【女性(平川さん)】

第4章 女性部下をとりまく6つの“今”【女性(平川さん)】

第5章 女性部下に困ったときの対処法【男性(嶋津さん)】

男性の読者は女性の著者が担当している章を、女性の読者は男性の著者が担当している章をざっと見てから、全体を読むのが良いと思います。

そのようにして読むと、

 この10年で男性は女性に、女性は男性に近づいてきた

ように感じます。

ですので、「この章は女性のことを書いているから」といった先入観なしに読み進めることをお勧めします。

 

さて、10のルールと18のスキルについてです。

10個あるルールの中で、その説明を含めて、心が奮えたフレーズがこちら。

ルール1「哲学のない上司は去れ」
 ……部下は会社の所有物ではなく、社会からの預かりものです。……

P14より

これなんですが、「社員=所有物」としか考えていない方はまだまだいると思います。

この考え方は、素直に素敵だなと思いました。

 

あと、もう一つあげるとしたら、これです。

ルール4「「上司の言葉」は部下に三割増しで伝わる」
 ……上司の言葉は部下には最低でも三割増しくらいで強く重く伝わる……

 ……部下がもともと興味を持っていない話題については、逆に三割しか伝わらない……

P27より

自分自身のことなら勝手に三割増しになって伝わってしまい、

経営理念や社長の訓示などは、三割しか伝わらない(七割減で伝わってしまう)

ってことです。

P27にはイラストがあってそれだけみればよく理解できると思いますよ。

 

また、スキルについては18個もあるのですが、その人の性格もあるので、全てを身につけるのはちょっと難しいかなと感じました。

そんな中で、自分含めて、誰でも簡単にできるスキルはこちら。

10個あるルールの中で、その説明を含めて、心が奮えたフレーズがこちら。

スキル10「男を動かすSOS、女を動かすAUTO」
 ……Sは「すごい」、Oは「教えて」、最後のSは「さすが」……

P68より

こういうポジティブなフレーズはいいですよ。

発したこちらも前向きになります。

ちなみに、「AUTO」ですが、ありがとう・うれしい・助かった…で最後の「O」は何だと思います?

なるほど、そう来たかぁって思った正解なんですが、P68に書かれています。

 

最後に、女性の著者の平川理恵さんが担当している章です。

草食系男子とか、男性が女性っぽいと言われるようになってしまった現在では、平川さんの担当している章は、若手の男性社員との接し方のヒントが多くありました。

例えば、

10個あるルールの中で、その説明を含めて、心が奮えたフレーズがこちら。

女性に昇進を迷わせる「自信のなさ」
 ……うれしい気持ちはもちろん抱きますが、それを同じくらい戸惑いも抱きます。どうしてだと思いますか?……

P152より

ちょっと意地悪な引用の仕方ですみません。

その理由はP152に記載されていますが、それが男性と比べて女性には強くあるそうです。

女性にしか分からない感情なんだなと思って読み進めていましたが、そういうのは同性同士だとなかなか気づかないものです。

ご自身を含めて女性の分析をできる平川さんってすごいと思いました。というのは、他にも「おしゃべり」のメリットとデメリットも分析しており、言われてみればそうだなと思う箇所が多くありました。(P148あたり書かれています。)

 

コロナ禍で完全にパワーバランスが崩れてしまいました。

いままでは、役員だからとか上司だからというだけで言うことを聞かせていた方には非常に難しい耳朶になると思います。そうなる前に、この本をぜひ読まれたらいかがでしょうか。

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