新しいスキルを身に着ける前にこれをしないと崩壊する【アラフォー(40代)で読むべき本】

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【概要】コロナ禍の前後で40代が求められることが超絶変化しています。特に現在では、次の3つ。会社から求めらえるもの、家庭から求められるもの、社会から求められるもの。それらについては、積み重ねではなく、まず棚卸して減らすという発想を身につけましょう。



相談者
相談者

今年、40歳になるんです。
元々、40から仕事の仕方を変えようと思っていたんですが。
このコロナ禍で、どういうふうに動いていいか、分からなくなってしまって。

所長
所長

こんな先輩とか、こういう経営者になりたいという目標はないのですか?

相談者
相談者

いません。
っていうか、いなくなりました。
このコロナで一気に目が覚めたというか。
目指していた先輩も経営者も、この未曾有の事態についていけず。
正直、がっかりしました。

所長
所長

ロールモデルが不在になってしまったロスト感でしょうか。

相談者
相談者

そんな感じかもしれません。
ただ。
ただ、自分の後輩にはそんな思いをさせたくなくて。
その為にも、がんばりたいと思っているんです。
なんですが、正直、何から身につけていけばよいか、分からなくて。

所長
所長

このままプラスで身につけるのではなく、一旦、棚卸してはどうでしょうか?
そういう観点で、おすすめの本がありますよ。
それを読んで、これからの時代を見据えて「時代に合わないものを捨ててしまう」という考えはきっと役に立つでしょう。



これからの時代を見据えて「時代に合わないものを捨ててしまう」 

ちょっと前に嶋津良智さんの本を読んで、もうちょっと他のも読みたいなと思い探していました。

 

今回、興味があったのは「アラフォー」をターゲットにした本。

……なんですが、、40歳をターゲットにした本には、コツを紹介する「スキルアップ」に関する物が多くの著者さんから出ています。

で、あれこれと迷っていると、さすがは嶋津さん、他とは違う切り口の本を出していました。

「身に着ける」じゃなく、「捨てる」という切り口。

いまの40代は中間管理職の方も多いと思います。

ただでさえ、上司と部下の間に挟まれ大変だっていうのに、このコロナ禍で、会社や上司からいろいろな指示が出ていると思います。

しかも、会社の方針をそのまま上司と一丸となってということは少なく、上司が出す支持は会社の方針と異なることが多いですし。

自分もそういう状況で、何とも言えないストレスを抱えていたのですが、この本の表紙をめくって、ハッとしました。

あなたは
今のままの人生に、
満足ですか?

表紙裏

もし、同じように「今のままの人生に満足していない」と少しでも感じているのであれば、この本はバツグンに効果があると思います。

ポイントは「まま」です。「今の人生」ではなく、「今のままの人生」に満足していないという点を頭に置いて、一気の読むととても読書効果が高いかと。

まず、冒頭で「捨てなければいけない」理由について書かれています。

背負っているものが重たく感じるのは、背負わなくてもいいものまで背負おうとしているから……

P5

こういわれて見てようやく気付いたのですが、これって、自分自身じゃ分からないんです。

気付いてから社内の他の人をジーっと観察してみると、アラフォー世代では、いるわいるわ。

「なんで、そこまでやらされているんだろう」

って人たちが。

なんてエラソーに言う自分もそうだったんですけどね。

このあたり、嶋津さんが分析した背景等を「はじめに」で記載して、この本がスタートします。

目次

はじめに

CHAPTER1 「捨てる決断」が、人生の質を上げる

CHAPTER2 「習慣」が変われば、行動が変わる

CHAPTER3 「選択と集中」で、仕事の成果を上げる

CHAPTER4 「時間割」を変えて、成長スピードを変える

CHAPTER5 「本当に大切な人」との人間関係を築く

それでは、コロナ禍の現状を特に意識して役に立つ部分を紹介します。

その部分を先に読んで全体を読み直すと理解がより深まると思います。

 

人も企業も同じです。「いまと同じ」に固執していては、賞味期限が短くなるだけ……変化を嫌い、現状にとどまろうとすると、いつしか取り残されしまいます。

P27

嶋津さんがシンガポールから日本に拠点を移した例を含めてかなり具体的なことが記載されています。

ただ、これは難しい。経営者よりのポジションにいればまぁまぁ変化することはしやすいと思いますが、中間管理職の場合、上司が変化をもとめない場合があります。(ま、自分のことですけど。)

ただ、重要なのは、この本に書いてあるこの部分のことを理解しているかどうかです。

その上で、社内で実質の際立った変化ができないのであれば、自分ができる部分(定時後の時間等)を変えてみるとか、また、社内でも自分のルーティーンワークを少し変えてみるとか、まずやることが大切だと感じました。

従来とは異なり、現在は、変化が強制的になされています。

変化をしない上司が取り残されるのは勝手ですが、こちらまで巻き込まれないように注意しましょう。

 

じゃあ、具体的にどうすれば変化できるか?

これはこちらに記載されています。

……結果を変えたかったら、「選択を変えるしかない」……いままでと同じ選択をしている以上、いままで同じ自分(結果)を招くだけ……

P75

 

だからと言って、なんでもかんでも究極の選択を強いるような本ではなく、ところどころですが、働く我々にこんなアドバイスもありました。

「いい加減」は、もともと「好い加減」の意味でつかわれていたそうです。度を越した責任は捨てる。……

P118

自分は性格的に「いい加減な仕事」はできない人でして。

「給料をもらっているんだから、きっちり仕事をしないといけない!」

なんて思っていて。

ただ、この章を読んでいると、なんかそういうのはもういいかなって思うことが初めてできました。

また、実例が多く記載されていますので、それらを参考にして、自分なりの「いい加減」を見つけて実践していきましょう。

 

仕事を受ける受けないの基準を持ち、便利屋になるのはやめようという部分もありました。

経営者にかぎらず、会社員も「仕事を引き受けるか、引き受けないかか」の判断基準はもっておいてもいい

P122

このページのあとに、具体的な断り方の例もあります。どうしても断ることができない方は必見です。

ちなみに、これは40代の世代のよる話であって、誰でも彼でもその基準を持っていた方がよいというのではないので、ご注意を。また、関連して従業員として注意しなければいけないことはこちら。

経営者には、共通して「悪い癖」がある……それは、「なんでもやりたがる癖」です。

P130

こういうのが、連鎖して、断れない状況に従業員を追い込んでいることもあります。

そういう事情で、仕事が下りてくることもあるので、先ほどの「事を引き受けるか、引き受けないかか」という判断基準をしっかり持っておくことは必要だと受け入れることができました。さらに、このあとにはこういう記載もあります。

「100」のうち、本当に大切な仕事は、「20程度」です。

P143

具体的には「80:20のパレートとの法則」で、この本にも説明があります。

なんでもかんでも100%もしくはそれ以上のパワーで仕事をしている人(仕事をしすぎている人)は、P142~P145で、

 全力ではなく、80%のパワーで「どこ」に注力するか

を読み取ってください。(「どこ」については、P144で具体的に書かれています。)

 

最後に、「どういう人との付き合いをやめるべき」か。

これについて、嶋津さんの実体験が生々しく記載されており、付き合う人を選ばない怖さを痛感しまし、その日から、即実践しました。(詳細はP170から記載されています。)

在宅だと、周りに目を期しないでいいので、やたらチャットなどで個別に連絡してくる(絡んでくる)人がいると思います。上司や同僚などの中に必ずいるそういう面倒くさい人とスパッと断ち切る……ことはなかなかできないかもしれませんが、相手にする時間をかなり短縮することはできるはずです。

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