【職場のトラブル!】隠れ残業・労働問題・待遇・人間関係で困らない対策本

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【概要】コロナ禍ですっかり冷え切ってしまったのは経済だけではありません。そう、会社の人間関係もすっかりドライになってきました。その一方で、パワハラやセクハラをする人はいまだに減りません。コロナを言い訳に巧みにプレッシャーを与えてきますから。そこで、こちらも一旦、理論武装しておきましょう。



相談者
相談者

リモートワークしているんですが、上司がいろいろ干渉してくるんですよ。

所長
所長

例えば、どんな感じでしょうか?

相談者
相談者

基本的に、毎朝、会社からメールで指示が来るのですね。
そして、業務終了近くになると仕上がりの確認の電話があって。
そこでダメ出しがすごいんです。
最終的には、在宅でサボっているだろうっていうこと言われるんです。
そもそも在宅を認めないポリシーらしく。
結局、会社に来いってことなのかなぁ。

所長
所長

あ。それで、昨日、遅かったんですね。

相談者
相談者

こっちも意地になってしまって。
結局、会社で仕事するよりも、残業になってしまうんです。
でも、勤務管理システムでは、在宅は残業を付けれないし。
隠れ残業って問題にならないのかなぁ。

所長
所長

全てを受け止めてしまうとつらいでしょう。

どこがアウトかを一度、把握しておくと良いかもしれません。
かなり分かりやすい事例が多い本がありますので、読んではいかがでしょうか?



働き方で困る前に知っておいたほうが良いこと

みなさん、こんなこと感じたことありませんか?

 ・うちの会社はブラック企業かも……。

 ・休暇を取りたいけど、上司に言い出せないなぁ

 ・副業したいなぁ。

 ・これって、セクハラ(パワハラ)じゃないか?

 

今回、ご紹介する本では、これらについても、もちろん触れています。

 

エンジニアと原点的なタイトルがありますが、20代~30代なら誰もが疑問に感じる事例が多く載っていますよ。

 職場のトラブルにこの一冊

と表紙に(小さめですが)書かれているように、例えば、さきほど上げた4つについてもこの本では取り扱っています。

 ・ブラック企業の見分け方ってないの?(P38)

 ・年次有給休暇は上司の機嫌次第?(P84)

 ・副業ってしてもいいの?(P87)

 ・セクハラ・パワハラを受けていると感じたらどうする?(P150)

 

読んでみると分かるのですが、

 ・一般的な社会人になると感じる問題や不安の説明

 ・ITエンジニアについてもプラスで書かれている

という感じです。

 

目次を一般的な問題で色分け

具体的な本の構成は次のようになっています。(発売元の技術評論社さんのページから引用しました。)

こちらで、勝手に解釈した区分ですが、一般的な問題は黄色でマーカーしていますので、ご参考にしてください。

目次

第1章:これから変わる働き方

  • 働き方が変わる今だからこそ労働法の知識を身につける
  • 働き方改革法案で働き方はこう変わる!
  • ITエンジニアと働き方の今昔
  • これからのITエンジニアの働き方

第2章:入社の「困った!」 —— 後悔なく仕事をはじめるために

  • 入社についての基礎知識
    • 入社までの基本的な流れ
    • 入社に関係する各種書類
  • 入社に関するQ&A
    • 募集時と労働条件が違っていたら?
    • 募集要項の読み方のコツは?
    • 雇用契約書なんてもらってないんだけど?
    • 雇用契約書で特にチェックすべき箇所は?
    • 就業規則で特にチェックしたい項目は?
    • ブラック企業の見分け方ってないの?
    • 採用取り消しに遭ったらどうすればいい?

第3章:退職・転職の「困った!」 —— 辞めるなら円満に

  • 退職・転職についての基礎知識
    • 退職の基本的な流れ
    • 退職,求職中に活用したい制度
  • 退職・転職に関するQ&A
    • 勤めながら転職活動ってしてもいいの?
    • 退職はいつまでに伝えればいい?
    • 会社から慰留されたらどうする?
    • 守秘義務契約の範囲が知りたい!
    • 同業他社への転職ってしてもいいの?
    • 自己都合と会社都合の違いって?
    • プロジェクトの引き継ぎで注意すべきことは?
    • 退職勧奨と解雇の違いは?
    • 休職・退職と解雇の違いは?
    • 失業手当ってどのくらいもらえるの?
    • 出戻りってあり?

第4章:労働時間・労働形態の「困った!」 —— 生活と仕事の両立を実現するために

  • 労働時間・労働形態についての基礎知識
    • 労働時間,休憩,休日の基本
    • 年次有給休暇
    • さまざまな労働時間のとり方 —— 変形労働時間制
    • さまざまな労働時間のとり方 —— 裁量労働制
    • 派遣と請負の違い
  • 労働時間・労働形態に関するQ&A
    • リモートワークがしたい! 注意点ってなに?
    • IT業界の長時間労働問題って?
    • 保守などでの明け勤の労働時間はどうカウントされる?
    • 休日のトラブル対応は労働時間?
    • 年次有給休暇は上司の機嫌次第?
    • 月曜日納品で土日に勤務したときの振休がない!
    • 動向調査やネットサーフィンは労働時間?
    • 副業ってしてもいいの?
    • これって偽装請負なんじゃない?
    • 裁量労働なのに出社時間を指定されたんだけど,いいの?

第5章:休業制度の「困った!」 —— ライフステージの変化に対応するために

  • 休業制度についての基礎知識
    • 休業制度の基本 —— 産休,育休,介護休業
    • 育児・介護を支援するさまざまなサービス
  • 休業制度に関するQ&A
    • 男性も育休取得できる?
    • 育休明けに短時間勤務したい!
    • 産休・育休中に年次有給休暇は取れる?
    • 産休・育休期間中は保険料を支払うの?
    • 復職しないと育児休業給付金はもらえない?
    • 保育所に入所できないと育児休業給付はどうなるの?
    • 介護休業を継続して取りたいときは?
    • 介護休業給付は延長できる?

第6章:給与・福利厚生の「困った!」 —— 適正な対価を得るために

  • 給与・福利厚生についての基礎知識
    • 給与の中身 —— 給与とは?
    • 給与の支払いルール
    • 給与形態
    • 給与体系
    • 給与明細の額面の内訳,控除される保険料
    • 固定残業代
    • 賞与(ボーナス)
    • 退職金
  • 給与・福利厚生に関するQ&A
    • 給与と給料の違いってなに?
    • 給与が遅配されたらどうする?
    • 残業時のタクシー代やホテル代って請求できるの?
    • 業務時間内で業務と直接関係ない勉強をしてもいいの?
    • 会社のお金で遠方の勉強会やカンファレンスに参加できる?
    • 資格手当がほしいんだけど……
    • 給与が違っていたら返さないといけない?
    • 退職金っていつもらえるの?
    • もらえる退職金を事前に知りたい!
    • ストックオプションってなに?

第7章:職場環境の「困った!」 —— 健やかに働き続けるために

  • トラブル対処の基礎知識
    • トラブル対処の第一歩 —— エンジニアのタイプによって対応も変わる
    • エンジニアにメンタル不全が多いのは本当か
    • 公的な相談窓口や制度
    • 労災の基礎知識
  • トラブルにあった際のQ&A
    • セクハラ・パワハラを受けていると感じたらどうする?
    • 困ったときの相談相手がいない……。どうしたらいい?
    • つらいとき,役割や配属を変えてもらうためには?
    • メンタル不全に陥ってしまったら?
    • 休職する際の手続きって?
    • 会社の人と会わずに退職したいんだけど……
    • 震災などの災害が発生したらどうする?
    • 自転車で通勤してる途中で事故に遭った! 労災っておりるの?

第8章:多様な働き方 —— ITエンジニアの強みを活かすために

  • これからのIT業界での働き方のトレンド
  • これからのトレンドに対応するために何をすべきか

  

こうして色分けすると、90%ぐらいが一般的な問題を取り上げているのが分かるでしょう。

ちなみに、目次にはありませんでしたが、「索引」が本の最後にありました。

これが便利で、読んでいて関連した内容が知りたくなったときに活用させていただきました。

 

ここに共感できればなお面白さ倍増

さて、そもそも、この本を「読もう!」と決めたのは、次の内容に共感したからです。

今回の法改正は、企業側の意識を変える必要があるとともに、労働者側も当事者意識をもって、自分の働き方を変える必要があります。

P13

これすなわち、みなさんにもご紹介したいなという気持ちになった部分でもあります。

 

いろいろな話を見たり聞いたりすると、そのほとんどのケースは会社側が悪いケースが多いように感じます。ただ、なんでもかんでも会社の責任にするだけではなく、その環境から逃げ出すことを含めて、労働者側も自己変革をする必要があるんじゃないかなとこの本を読んで痛感しました。

もちろん、この本では、全部を労働者個人で背負いこむことを勧めているのではありません。

例えば、P55では「退職代行サービス」についても触れています。

その点は、ご安心をしてぜひご一読いただければと。

 

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