以前、星さんの本をご紹介しました。
得るものが非常に多かったので、次のシリーズも読むことに。
さて、こちらの本の構成ですが、こんな感じです。
【目次】
第1章 科学的に「人の心を動かす」絶対条件
第2章 あらゆる「人間関係の悩みが消える」伝え方
第3章 自然と味方が生まれ「誰からも好かれる」伝え方
第4章 相手が「自分の思い通りに動いてくれる」新世界へ
第5章 相手の人生さえも変える「究極の神トーーク」
全5章構成の275ページです。
ポイントとなる文章は青マーカーで塗られており(前作の「神メンタル」は赤マーカーでした)、今回も適量なマーカー量となっています。
コロナ禍で、ビジネスにおいて、文章でのやりとりは増えましたが、「トーク(会話)」は激減しています。
その少ない「トーク」でのやり取りにおいては、コミュニケーション不足による誤解も多く生じています。
そういう状態だからこそ、会話で気をつけないといけないポイントをこの本から学ぶことができました。
具体的に、次のシチュエーション。管理職の方は多く、遭遇していると思います。
ネタバレしちゃうともったいないので一部の引用です。「……」の部分はあえて引用していませんのでご注意を。
上司「大事な会議に遅れてくるなんて、お前は何を考えているんだ!……」
部下「いや、プレゼンの資料をギリギリまで修正していたんです」(……)
上司「何をしていたかを聞いているんじゃない。会議に遅れてくること自体ありえないと言ってるんだ。時間はちゃんと守れ。いいな?」
部下「わかりました」
P70
これは「やってはいけない例」として紹介されていますが、ビジネスシーンでは「よくある例」でもありますよね。
本では、具体的に、「これはどうあるべきか」という具体例もあります。
ポイントとしては、少し前のページにあるのですが、
「受け入れる」のではなく「受け止めてあげる」
P59
で、それを丁寧に解説、実例という感じで書かれています。
この本ですが、一言でいうと、4つのポイントが必要ということです。
①否定をしない
②気づかせる
③答えを言わない
そして、4つめはなんだと思いますか?
P183に答えが書かれていますが、この4つ目のポイントこそ、40代以降の管理職や先輩がついついやってしまう行動だと言えます。
その諸先輩方は悪気があって、そういう行動をしているのではないのでしょう。あるいは、会社に入りたての頃の若い時、そういう育て方をされていたのでしょう。
ただ、もはや時代が違います。
自分の周りでもそうですが、このようなおじさんの行動は、次代を担う世代をつぶす行為でもあります。
その一方で、自分自身もそういう行動をしていないかと省みるきっかけにもなった一冊でもありました。
他にもテクニックとしていろいろと紹介がありました。例えばこんな感じ。
相手の面子を潰さずに「逃げ道」を用意しておく
P202
その理由や具体例がやはり細かく書かれており、納得感が強まります。
星さんの本をここまで2冊読んで気づいたのですが、共通して言えることは、
読了後の納得感が強烈
だったことです。
これには、編集の方がかなり苦労されたのかなと。
つまり、星さんもすごいけど、プラス編集者、プラス出版社の相乗効果が高いすごい一冊だと思います。(ってなことを、P266の「おわりに」を読んでぼんやりと感じました。)