以前、知識ゼロでプログラミング用語の「PHP」に関する資格を取得できるかというチャレンジをしました。
で、結論としては、
プログラミング学習の過程(得た知識)は十分、ビジネスツールになり得ます
となったのですが、「学習の過程で得た知識」について、少し掘り下げたいと思います。
当時(もいまも)、お金がなく、PHPの勉強の為にスクールに通うこともできなかったので、PHPに関しては全くの独学でした。
上の記事にも書いたのですが、むやみやたらに勉強していたものの、次第の、その非効率さを自分自身でも感じていくことになります。
で、一旦、冷静に「どういう学び方を学ぼう」ってことになり、こちらの本に行きつきました。
「勉強の仕方」を社会人になって改めて学ぶことになるとは思っていませんが、この本を読もうと思ったのは、副題にあります。
それは、
AI時代の新しい働き方へ
です。
まずは、この本の構成。こんな感じです。
目次
第1章 独学の第一歩を踏み出そう
第2章 独学者たちの物語
第3章 私も独学で勉強した
第4章 独学は新しい働き方を可能にする
第5章 なぜ学校でなく独学のほうがよいのか?
第6章 独学を継続させるには
第7章 学ぶべきことをどのように探し出すか?
第8章 英語は独学でしかマスターできない
第9章 検索は独学の重要な道具
第10章 人工知能の時代に独学の必要性は高まる
ちなみに、この本の良い点でもあるのですが、
「独学には欠点がある」
という前提で、独学の魅力を紹介しているんです。
具体的には、
ただし、独学は、よいことばかりではない。欠点もある。
学校に通うこととの比較で言えば、つぎのような問題がある。
P32
そして、P32-33で、次の3つのデメリットをあげられています。
①継続できないで途中でやめてしまう危険性が大きい
②「何を勉強したらよいのか、どのように勉強したらよいのか」ということが必ずしも明確でない
③勉強仲間が作れない
PHPプログラミング勉強において、全てあてはまっていました……。
なお、P29には独学と学校での勉強の比較一覧表があり、この本のどの章が参照されているか一目で分かります。
なので、この本は、まず、P29から見ておくことをおすすめします。
ついでに、第2章は著名人の独学ヒストリーみたいな感じだったので、これはおまけみたいな感じで良いと思います。
つまり、
P29の一覧表で大枠を理解して、第3章にある著者の独学体験談をざっと見て、4章以降をじっくり読む
というのがおすすめです。
読んでいくと分かるのですが、この本のテーマは
時代が急速に変わるから、不断の勉強必要
であり、その結果、
そういう勉強必須の新しい働き方がニューノーマル
になって、
効率的な学習スタイルが「独学」
ってことになります。(このあたりは、P93あたりから記載があります。)
ちょいとページは飛びますが、
人生100年時代になれば、大学で学んだものだけでは不十分だ。若いときに教育されたことだけで一生生きていける時代ではなくなる。
P100
という説明があり、上の裏付けもあります。
この4章はかなり密度が高かく、付箋だらけになりました。
いくつか紹介します。
社会の変化が急速になると、勉強し続けていないかぎり社会の変化についていくことができなくなる
P94
変化が激しいとは、新しいフロンティアが広がるということだ。そこにはまだ誰も手をつけていないので、思うがままの発展をすることができる。
P95
社会が大きく変われば、新しいチャンスが生じる。それを捉えることができれば、新しい成長ができる。
組織人ではなく、市場価値がある人間に
P98
多くの日本人は、これまで組織に対する依存心が強かった。……組織自体がいつまで続くか分からない。だから、組織に依存するればよいのではなく、……
P98は、論破されたというか、非常に分かりやすく、その重要性が書かれていました。
こういうのって、個人の自分勝手とか、組織人として如何なものか?って古い上司や先輩は言いそうですが、この本の中で、著者が、
「個人の立場だけで必要ではなく、日本全体としても必要なこと」
という一言にかなり勇気づけられました。(うるっときちゃった。)
また、会社の辞める時期については、P106あたりで書かれています。
さて、自分自身の勉強、未経験のPHPのプログラミング学習において、特に参考になったのは、6章でした。
という感じで、独学の仕方だけじゃなく、今後の働き方についても学ぶことができた一冊でした。