【概要】政治家を含めて、みなさんの職場にも、「怒り」をコントロールできなくて、人生を棒にふってしまった方を、(その程度の差はあるにしても)誰しも目にしたことがあると思います。この怒りの制御(アンガーマネジメント)ですが、ビジネス以外にも、子育てなどいろんなところで役立てるスキルです。

なんだろう。
なにがいけなかったんだろう。

どうしました?

職場で浮いているっていうか。
いつも通りにしてたのになぁ。

いつも通り、ですか?

部下には熱血指導。アメとムチで、そのあとは当然、飲みに連れてって。
あと、忘年会も強制参加。

え?
このご時世、にですか?

それでも、いまの若いやつらに合わせてますよ。
まぁ、言うこと聞かない奴には怒鳴り散らしてますけど。

少し、怒るのを抑えてみてはいかがでしょうか?

はあ?
なんで、あんたにそんなこと言われなきゃいけないんだ!
失礼な奴だな!
もう、帰る!!

すみません、お力になれなくて。
(救いようのない方だな)
もはや、過去でも今でもない「明日」
コロナ禍により、日常が急激に変化しました。
「いままでのやり方」や「いまのやり方」がもはや未来に通用しない時代です。
残念ながら、企業において、管理職や経営者については、そのあたりの自覚が少ない方が多くいます。
中には、「このままではいかん」と気が付く上層部もいるのですが、なにせ、上に行けば行くほど同調圧力が強すぎて、意見を言うこともできないままでいます。
そのシワ寄せが一般社員や派遣・アルバイトの方、フリーランスの方に八つ当たりとも思えるぐらい一気にやってきています。
ネットのニュース等で、トンチンカンな方針を出している企業(経営者)が多くありますが、まさにこの裏付けのような気がします。
先日、有害物質が含まれる製品について、家にあるものと一致していたので、問い合わせると、上層部(ニュースリリース)と現場の方との温度差がすざましく驚きました。
現場の対応に怒り出すお客さんを目の当たりにして、かわいそうに思いつつ、「あぁ、そんなに差があるんだ」と思い、勉強になりました。
おそらく、現場も上層からきちんと聞かされていないのでしょうね。
だいぶ前ですが、Softbankでiphoneを導入して間もないころ、孫正義さんがトップダウンでどんどん決めてしまうことがありました。
「それと何が違うの?」
と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、この時の孫さんは、
顧客の意見を直接、社長が答えるという形だった
ということです。
その時、家電量販店の長い列に並んでいたのですが、現場は大混乱していました。ただ、現場の方が戸惑ったりしなかったように記憶しています。
少し前なら、ネットで炎上するもののボヤ騒ぎで終わりでしたが、現在は、炎上して燃え尽きる(倒産する)ケースになるような気が、アスベストの件で感じています。
こういったことのおそらく源泉になっているのは、「怒り」だと思います。
該当企業の経営者にとっての分かりやすい怒りは、
・有害物質を含んだ生産をした中国に対する怒り
・この状況を真剣に考えていない社員への怒り
といったところでしょうか。
中国に対して怒りを感じるのは、分かりますが、その許可を出したのは経営者です。それに、危機感のない社員に対して怒りを感じるのも分かりますが、コロナ禍で従業員を蔑ろにしてしっかりとした対応・対策をしなかった上層部に不信感を与えたのも経営者です。
つまり、経営者の自業自得で、立場の弱い従業員に八つ当たりをしてはいけません。
この会社発のイライラが上層部からどんどん降りてきて、その家族に広がり、さらに、社会に広がっている。
そういう状況・時代だからこそ、「アンガーマネジメント」を自ら学ぶ必要があるかと思います。
という訳で、今回は「アンガーマネジメント」に関するお勧めの本をご紹介します。
アンガーマネジメントの本で有名なのは、男性の安藤さんか女性の戸田久美さんかのいずれかになります。
いずれも読んでみたのですが、戸田久美さんの方が、初心者向けように感じました。また、社会人経験がある方には、具体的にこちらをお勧めします。
こちらは、中田敦彦さんもYoutubeで取り上げていますね。
中田さんの動画を見てから、本を読むのが一番理解しやすいです。
ビジネス書にしては、文庫なので、鞄に入れておけばいつでもサッと読むことができます。
文庫で発売している2大メリットの「場所を取らない」・「安い」というのもビジネスマンにしてみるとうれしいですね。
「怒りの仕組みをきちんと理解し、その後、対策を学ぶ」というのは、アンガーマネジメントの本で最もできている本でした。(逆に、テクニックに関する本が多いのです。そういった本、納得はするものの、実践では全く役に立ちませんでした。)
続いて、安藤さんの本ですが、こちらが図が多く、分かりやすかったです。
文字だけだとダメという方はこちらから入ると良いです。
ただ、これだけではボリュームが少ないと感じましたので、2冊目として最初に紹介した戸田さんの本に進めるのが良いと思います。
最後に、「怒りっぽい性格かな」と自覚されている方へ。
上の2つの本だと、おそらく物足りないと思います。
というのは、怒りっぽいという自覚がある方は、具体的にどうにかしたいと思っている方なんです。(自分自身がそうでしたから。)
その場合は、まず、「自分自身がどういう怒りのタイプ」を知った上で、知識を得て、それに絞った対処方法を学ぶ必要があります。(自分自身がそうでしたから。)
その観点で、おすすめだったのが、こちらです。
値段はそこそこしますが、楽天なので、ポイントがたくさん付く(スーパーセールとか)を狙って購入すると良いと思います。
一般論の学習前に、まず、自分がどの怒りのタイプに当てはまるのかを診断してもらいます。
これが他にない大きな利点です。
実際に診断してもらうと、少し吐き気がするぐらいの適合でした。
自分ではうすうす気が付いていたのですが、認めなかった(怒りの)性格。
そして、職場や家族が感じているけど、言ってくれない自分へのマイナス評価。
見事、スタートから激しいショックを受けました。ただ、逆に考えると、
「自分のことを見つめ直すきっかけを得て、この講座でマイナス評価を受け入れることができるか?」
です。
ま、見事、その効果を活かしながら、無事に講座終了できた今にしてみると、とてもよかったと思います。
さらに、この通信講座の良い点は、質問ができる点です。
本は一方通行ですので、ふと疑問が浮かんでもその回答を得ることはできません。Youtubeの動画でも同じでしょう。(まれに配信者の方がコメント返ししてくれることもありますが。)
本や通信講座のテキストは、過去のものです。
質問をすることで、現在や未来に通じる新鮮な知識を得ることがこの通信講座の強みだとも思いました。
アフターコロナでは、ここで紹介した本だけでは、不足します。
なので、通信講座も一例ですが、他にも違うジャンルの本を読むとか、ウェビナーを受講するとか、Youtubeの動画を観るとか、何かしらご自身でフォローした方が良いかと思います。
